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「書くものはすべて、日記である。」
「子供の頃から、日記を書けなかった人でも、
本を書くことはできます。
私も、日記は苦手でした。
でも今、職業作家として、
年間40冊以上の本を書くために、
毎日400字詰め原稿用紙30枚を書いています。
365日休む暇なくです。
私にとっては、小説であれ、
エッセイであれ、ビジネス書であれ、
すべて日記なのです。
画家の描くものが風景画であろうが、
静物画であろうが、すべて”自画像”であるのと同じです。」
「第1作の主人公は、自分自身の職業にする。舞台は自分の職場にする。」
「第1作の小説の主人公の職業は、あなた自身の職業にすることです。
自分の職業については、誰もがプロなので、
当たり前でつまらないように思えてしまうかも知れません。
でも、他の職業の人が読むと、
あなたにとって当たり前のことが、新鮮なのです。
ウケを狙おうとして、
聞きかじりのカッコイイ職業にしてまうと、
嘘がばれてしまいます。
つまり、サラリーマンは、誰もが企業小説の作家になれるのです。」
「最初から、何枚書こうと決めなくていい。」
「最初から、何枚の作品を書こうと決めなくてもかまいません。
文学賞に応募しようとする人が、
書けなくなるのは、最初から何枚書かなければ、
とプレッシャーを背負ってしまうからです。
短いものでもかまいません。
原稿用紙3枚でも、立派な作品です。
3枚くらいかなと思って書き始めたら、
どんどん話がふくらんで、
5枚になり、10枚になり、
最終的には、300枚になったと言うこともあるのです。」
人は誰でも作家になれる―最初の一冊が出るまでの101章 (PHP文庫)
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