「たとえ3枚の作品でも、エンドマークまで書き上げる。」

「原稿用紙3枚の作品でも、
とにかく、最後まで書くようにしましょう。
作品の長さに、優劣はありません。
3枚の作品も、300枚の作品も、同じように尊いのです。
途中まで書いて、投げ出して、
次の作品に取りかかっている人がいます。
これではいけません。
書き上げる前に投げ出してしまう癖がついてしまうのです。
そういう人は、一生1つの作品も書けないで終わってしまいます。
逃げないで、エンドマークまで、書き上げる。
未完の長編より、3枚の完成品のほうが、素晴らしいのです。」


「書いているうちに、次に書きたいことのアイデアが生まれる。」

「「あれだけたくさんの本を書いて、アイデアに行き詰まることはないのですか。」という質問を受けます。
書くから、アイデアがなくなるのではありません。
書くから、アイデアが生まれるのです。
今ある本を書いているうちに、
もう次の本のアイデアがどんどん頭の中からあふれてくるのです。
書かなければ、アイデアは浮かびません。
イデアが思い浮かばなかったら、何でもいいから、とにかく書くことです」


「自分で書いてるのではなく、神様からかかってきた電話を聞いて書いてるだけ。」

「突然、すらすらと書ける瞬間があります。
あまりにも、言葉が次から次へとあふれ出てくるので、
自分が書いてるのではないように思ってしまうほどです。
まるで誰かの声をききながら、書き写しているような瞬間です。
これを、自動書記(オートマティズム)といいます。
作曲家や画家も同じです。
書くということは、自分で書いているのではなく、
神様からかかってきた電話を聞いて、書いているのです。」