3スクリーンのストーリーの要素

1バックストーリー
バックストーリーは必要最小限にとどめること
バックストーリーを簡潔に考えること

2内的な欲求
「たとえば「レインマン」ではチャーリー・バビットというキャラクターは彼の父との過去の関係の中での出来事が原因で、彼自身の感情的な部分をほとんどしめだしてしまっている。
しかしながら我々が見ているドラマは、チャーリーに彼が否定してきた自身の感情的な部分を学ばせ、受け入れさせることになるだろう」

「しばしば初心者の脚本家は、主人公が同時に敵対者になれないのかと尋ねてくる
その答えは、主人公は常に敵対者なのである。なぜならば、主人公は、いつかは内的な欲求の未知の部分と戦わねばならないからである。しかしながら、外部の劇的状況の圧力と外的な敵対者の脅威がなければ、決して主人公は内的な欲求に対処する必要はないだろう。その苦痛を伴う戦いは、それまで上手く避けてきているのである」

3きっかけとなる事件
「これまでのところをまとめると、バックストーリーによって、我々は隠された内的な欲求を持った主人公を知るわけだが、まだ我々が語りたい重要な変化のストーリーには何も起こってない」
「今日はきっかけとなる事件、主人公に解決すべき問題、克服すべき課題、乗り出すべき冒険を与えるような異常な出来事があるのである
主人公は避けようもなく、このきっかけとなる事件に巻き込まれる
主人公は、その出来事の結果を無視して何もおきなかったように人生を続けようとしても、それはできない。更に、行動が今求められている」
ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101